
校長 原 安志
本校は、1893(明治26)年、アメリカ婦人バプテスト外国伝道教会によって姫路市下寺町に設立されたキリスト教の精進を基盤とした学校です。設立当初の「日の本女学校」という校名のとおり、長い間、女子教育を実践してきました。しかし、社会情勢の変化や地域社会からの要望などにより、2021(令和3)年度にフリーアカデミーコースへの男子生徒を受け入れ、共学校として新たな一歩を踏み出しました。
本校は、『新約聖書』ペトロの手紙一 3章3節から4節に由来する「心の飾りを」を校訓としています。これは、外面(衣服や頭髪など)を着飾るのではなく、内面(心)を磨くことの大切さをあらわしています。生徒たちには、本校での3年間の学校生活をとおして、自分の内面(心)を磨き、自分の魅力を高めることによって、未来を生き抜くための人間力を培ってもらいたいです。また、本校の校章の輪郭である正三角形は、「霊(こころ)」「知」「体(からだ)」の3つをあらわしています。そこで、これらのことを具現化させるために、本校でのさまざまな学びの場において、生徒一人ひとりが「豊かな心」「確かな学力」「健やかな体」を育成することできるよう、私たち教職員が一丸となって学校生活をサポートしていきます。
私が大切にしている言葉に「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」があります。これは、江戸時代に財政難に苦しんでいた米沢藩(現在の山形県)を再建し、領民との信頼関係を構築した上杉治憲(鷹山)が家臣たちに語ったといわれる言葉です。生徒たちの未来への可能性は無限大に広がっています。ですから、生徒たちには、何事に対しても「為せば成る」の精神でチャレンジする姿勢を持ち続け、自分の可能性を伸ばしてほしいと願っております。